乳幼児期のスキンシップが大切という話はよく聞きますが、具体的に何がすごくて、どんな効果が期待できるのでしょうか?
気になって調べた結果、あまりにもたくさんのメリットがあったのでご紹介します。
この記事では、
①スキンシップが大切な理由
②スキンシップが親子に及ぼす具体的な効果
③有効なスキンシップの具体例と効果を高めるポイント
以上3つに分けて解説しています。
本当にやらないともったいないレベルなので、できるだけ早い段階で知り、子育てに活かして頂けると嬉しいです!
どうしてスキンシップが大切なの?
子どもが生まれるまでは、誰しも「元気に生まれてきてくれさえすればいい」と願いますよね?
それがいつの間にか、「もっと賢い子に」「スポーツが得意な子に」「みんなに愛される子に」と多くを求めすぎてしまうのが親心というもの。
しかし、そのせいで肝心の子どもが期待に押しつぶされてしまっては元も子もありません。
ではなぜ親は子どもに求めすぎてしまうのか?
その理由を突き詰めて考えてみると、行きつく先は「自分で自分を幸せにできる力を身に付けてほしい」からではないでしょうか。
スキンシップは子どもの成長に様々な効果をもたらしますが、その中でも一番大きいのが幸せホルモン、絆ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」による愛着の形成だと言われています。
赤ちゃんは、五感のうち「触覚」だけはほぼ完成した状態で生まれてくるため、皮膚は露出した第二の脳と言われるほどに敏感です。
つまり、スキンシップによる刺激は赤ちゃんの皮膚から脳にダイレクトに伝わっているのです。
さらに驚くべきは、1歳までのスキンシップの効果は一生続くということ!
一過性のものではなく、オキシトシンが分泌されやすい脳に変化するなんてすごいと思いませんか?
スキンシップのすごい効果① 情緒が安定する
スキンシップによる優しい刺激により「自分は愛されている、大切にされている」と実感することができると、自己重要感や自己肯定感が正しく育まれ、心の安定に繋がります。
反対に、自閉症の子どもは遺伝子の欠損によりオキシトシンをうまく作ることができないと言われており、その濃度がやや低いそう。
そこでスキンシップを増やしてみたところ、オキシトシンが増えて問題行動が減少したというデータが出ています。
このことからも、スキンシップがいかに子どもの心に大きな影響を及ぼすかがお分かり頂けるのではないでしょうか。
スキンシップのすごい効果② 精神的に自立し、ストレスに強くなる
昔は「抱き癖がつくから」と抱っこのしすぎは良くないとされていましたが、最近ではむしろスキンシップ不足によるネガティブな影響の方が大きいことがわかってきています。
乳幼児期に親の愛情が充分に感じられないと、大きくなってからもいつまでも愛情を求めて他人に依存したり、間違った方法で注目を集めようとしたり、自分を大切にできないということが起こり得るのです。
優しく触れられることで心が満たされると、自分は無条件で愛されていい存在なのだということが認識でき、自分や他者への信頼や安心感という成長の土台がしっかりと作られます。
その揺るぎない土台があって初めて、挑戦する意欲や失敗を恐れず何度でも立ち上がる強い心が育まれるのです。
スキンシップのすごい効果③ 記憶力、集中力など学習効果が高まる
先述した通り、皮膚と脳は密接に関わっているため、スキンシップによる刺激は脳を活性化します。
心の安定、リラックスにつながる「セロトニン」や、やる気を引き出す「ドーパミン」など様々な脳内物質が出やすくなり、さらにはオキシトシンがこれらのホルモン分泌を調整する役割まで果たしているのです。
心が安定し、物事に意欲が湧くようになると、目の前のことに集中して取り組むことができるため、結果として集中力や記憶力アップにつながります。
これまでの研究結果からも、幼い頃から親との触れ合いが多かった子ほど、自制心があり、学歴やその後の人生の幸福度が高い傾向にあることがわかっています。
また、今後生きていく上での必須スキルと言われ、世界中で重要視されている「非認知能力」の向上が期待できる点も見逃せません。
非認知能力とは、IQや学力、偏差値等のように点数では測れないけれど、子どもの将来や人生を豊かにする能力のことを言います。
具体的には協調性や計画性、忍耐力、自制心、創造性、コミュニケーション能力などのことで、まさに今後の世界を生きていく上で最も必要とされる能力になると思われるため、可能な限り伸ばしておきたいところです。
スキンシップのすごい効果④ 健康な身体に育ちやすくなる
オキシトシンの驚くべき効果は、精神面への作用だけではありません。
ストレスを和らげるほか、自律神経の乱れを整え、免疫力をアップさせ、睡眠の質が上がり、胃腸まで丈夫になるという身体にも嬉しい効果が明らかになっています。
大人と違い、たった数年で大きく変化し、成長する子どもたちの身体。
今後何十年と付き合っていくベースとなる健康な身体づくりには、オキシトシンの作用は欠かせない要素であり、スキンシップには充分に時間を投資する価値があると思いませんか?
スキンシップの具体例と、効果を高めるポイント
さて、ここまでスキンシップがいかに大切かをお伝えしてきましたが、日々家事や仕事に追われていたり、他にもきょうだいがいたりすると、なかなか子どもに向き合う時間がないという方も多いのではないでしょうか。
しかし、スキンシップは身体や時間の制約に縛られがちな「抱っこ」だけではありません。
以下に抱っこ以外の効果的なスキンシップを具体的にご紹介します。
・手をつなぐ
・頭をなでる
・肩や頭を優しくポンポンする
・ハイタッチ
・こちょこちょ
・ハグ
上記のような触れ合いであれば、お散歩や保育園・幼稚園の行き帰り、お風呂の前後や寝かしつけのタイミングで少し意識するだけで行えます。
また、余裕があるという方はベビーマッサージがとても効果的です。
まだ言葉を話せない赤ちゃんでも、お腹を優しく撫でられると心地よさを感じることが脳波の測定によりわかっているからです。
更に、効果を高めるには副交感神経が優位になる夕方以降、目と目を合わせて優しく声をかけながら行うのがポイント。
一日の終わりにリラックスして心地よい眠りにつけたなら、翌日も気分よく朝を迎えられそうですよね。
【まとめ】子どもも大人も幸せになるスキンシップ

以上、スキンシップの効果と具体例をご紹介しました。
これらは子どもだけでなく、親の心と身体にも似たような形で作用します。
そしてスキンシップによりオキシトシンが分泌されるのは大人でも同じですから、大きなお子さんがいらっしゃる方も遅すぎることはありません。
家族仲良く幸せな関係であり続けるためにも、「うちの子はもう大きいから」「今更始めるのも気恥ずかしい」などと思わずに、できることから少しずつ取り入れてみませんか?
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